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実用建築設備ヒント300
2006年9月1日

第1章 共通的な事柄
| 第1章目次 | 1-1 着手前(T) | 1-2 着手前(U) | 1-3 建築 | 1-4 電気 | 1-5 空調・衛生 |
1-3 建築的な事柄(建築と設備の接点)
71 エレベーターの三方枠の施工者は明確か
エレベーター工事は電気工事や建築工事との調整の多い工事であり、工事区分が不明瞭なこと も有る。特にグレードの高いエレベーターホールの場合の三方枠や、幕板の施工区分が明確にな っているか、扉廻りの石造りの壁に押しボタンを設ける場合、押しボタン用孔あけ作業者は誰か など明確にすべきことが多くある。それらを整理した図面を作り、関係する各工事図面に共通図 として編集する。
72 消防関係.の誘導標識は積算忘れをしやすい
消防上必要な貼付型の誘導標識は後から貼れるので「工事」に含めないことがある。しかし消 防検査時には貼付されていなければならない。そのため当初から所轄消防署の指導も受けながら 貼付位置や数についてサイン計画の中に編成し積算もしておく。
73 屋内健康施設のステンレス
温水プールやサウナを用意した屋内健康施設では、錆や衛生対策上ステンレスを多く使ってい る。館内は温湿度も高く、またプール滅菌のための塩素も幾分かは錆につながると推測できるの で、ステンレスの種類によっては露出部は塗装を施して錆の発生を少なくする処置も考える。 またプールの場合は開館時と閉館時では館内の温湿度差が大きく、結露もしやすくなる。時に はラッキングの表面も結露する。プール内のラッキングが錆びてくると錆混じりの結露水が落ち 始め、床タイルに錆が残り床掃除も大変になる。そのため錆びない外装材を使うことを検討する。
74 雨に当たるステンレスは錆びにくい
丸や角のステンレス管を、屋内外を問わず手摺りなどの見え掛かり部分に用いることがある。そ の場合雨の当たる上面は、錆の原因である埃も雨に洗い落とされて錆びていないことが多い。下面 は埃の付着もあって錆が進行している場合がある。また軒下など雨線内に位置している場合は一度 付いた埃が雨で洗い落とされることも少なく徐々に錆が進んでいる。ステンレスの材質や表面仕上 げの種類にも依るが防錆のためには表面に塗装を施すことが効果的である。塗装しておくと付着し た汚れや埃を容易に洗い流したり拭き取ったりできる。
75 一階の事務所の中は外からよく見える
オフィス建物の、一階部分の室内は窓ガラスなどを通して外から見えることがよくある。来客の の有無や全体の雰囲気が感じられることもある。ブラインドで対応すると陽が沈んでもブラインド を上げることが出来ない。また省エネ反射ガラスも屋内外の明るさの具合で内部がよく見えること がある。視線を遮るということであるなら外部からの視線部分に刷りガラスを用いるなどの方法も 考える。
76 隣地の建物位置
隣地と敷地境界が接している場合の住宅の配置や間取りは、隣地の今の建物が将来どの位置に建 替えられることがあろうとも、困ることの無いように配慮して決める。


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