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施工管理の実務ポイント

第15 回目:最終の自主検査時期は、既成工期で管理する。

工期に余裕があっても、なくっても、最後はバタバタになってしまうのでしょうか。

建設業だけにかかわらず、
誰しもが持つ習性なのでしょうか。尻に火がつかない限り、気合いが入りにくいのでしょうか。

工事完了に際し、各種検査日程には、順序があります。

まず、請負者の自主検査、続いて前後しますが、
監理者検査、消防検査、保健所の検査、建築指導課による完了検査等です。
それらの検査が完了後、発注者検査があります。

監理者検査において、まず書類審査で請負者の自主検査を確認します。
時折、バタバタ工期のためか、請負者の自主検査が監理者検査に間に合わないことがあります。

あってはならないことと片付ければ、一言で済みますが、
現実は、そうもいかないようです。

やむを得ない場合は、できる範囲だけでも自主検査表を整理しましょう。
できない範囲は、残工事リスト等に記載しましょう。
これは、あくまで例外処理ですが。

普段から【 施工チェックリスト 】をその都度、一工程ごと、まとめておけば、
検査前に表紙を付ければ、何とか最小限の自主検査表となります。

くれぐれも、自主検査、監理者検査の時点で、
受電、給水・排水接続が未完了でないように

提案です。
実施工程表を作成するにあたり、既成工期を意識しては、いかがでしょうか。
監理指針に既成工期とは、
施設の総合試運転調整を行うのに支障のない状態にまで各工事を完了させる工期である。
と記載されています。

契約図書に既成工期の明示が指定されていなくとも、
自主的に実施工程表に記載しましょう。現場の進捗に合わせ、その都度修正をする。
これだけでも、工程管理の質が向上します。

総合試運転調整は、品質管理の締めくくりです。
発注者の利益を守ることを最優先することが、請負者の信用を生み、また、利益を確保します。

手直しが一番非効率であり、赤字となります。ぜひ、既成工期をご検討ください。

監理者チーム

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