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施工管理の実務ポイント

第17回: 見慣れた特記仕様書を整理してみました。

今回は、特記仕様書について、全体像を踏まえ、各項目を再確認してみたい。

設計図によって必ずしもその表現方法、内容は同じではないが、
特記仕様書に記述される事項は、標準的に下記で示される場合が多い。

1. 工事概要 ‥‥‥ この工事を特定する事項

 ・ 工事名称
 ・ 工事場所
 ・ 建物概要

2. 総則 ‥‥‥ この工事を進捗する上での適用ルール(約束事)

 ・ 共通仕様書の特定
 ・ 適用ルールの優先順位 (設計図書、質疑回答書等)
 ・ 法令、条例等の適用
 ・ 疑義に対する処理方法
 ・ 変更等の対応ルール
 ・ 必要書類
 ・ 報告義務
 ・ 進行過程の記録
 ・ 竣工図書

3. 工事範囲 ‥‥‥ 工事の区分けを明記

 ・ 工事項目
 ・ 工事区分
 ・ 別途工事

4. 特記事項 ‥‥‥ 共通仕様書の選択肢 を特定 等

 ・ 機器、材料、塗装、保温、防振、防音等で、いくつかの選択肢がある場合の特定等
   1) 使用材料の仕様について記載。
   2) 工法および細部に関する留意点を記載。

※ 特記仕様書の見落としがちな注意点

 ・ 上記 4.の特記事項で、いくつかの選択肢がある場合の 特定 です。

   1) 共通仕様書より優先されることを肝に銘じましょう。
   2) 特記事項が不明瞭であれば、質疑を上げる。施工要領書で確認する。

等の対策が必要です。
以前に施工した時は、「 こうだった 」は、通用しません。

特に、塗装仕様と塗装範囲 は、盲点になりやすい。

第10 回目:特記仕様書のたった一行でギャフンとならないために
も併せてご覧ください。

監理者チーム

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