事前に機器見積もりを代理店に依頼しておけば、積算内訳書は3日でつくれます。
機器見積もりは、標準(定価)価格と仕入れ(ネット)価格を依頼しておく。
前提条件:
1.金額抜き設計書(金抜き積算内訳書)があること。
2.上記設計書をわざわざエクセルで書き換えをせず、そのまま使う。金額は手書き、縦横計算は電卓でする。
ただし、エクセル業務になれた方は、エクセルで内訳書を作成してください。[推奨]
要するに複合単価さえ決めれば、後は、電卓業務または、エクセル縦横計算となる。
まず、1日目は、予定価格を読む。
1)一般材料は、設計時期に合った四半期版の都道府県複合単価 をそのまま転記する。
2)主要機器は、複合単価をそのまま採用するか、
特殊な場合、複合単価表の機器単価を見積の標準価格に置き換える。
3)複合単価表にない機器は、近い機器を選んでその歩掛りをそのまま採用する。許容誤差とする。
4)ココが最大のポイント。機器掛け率を せんりゃくシート(機器掛け率表) をにらみ、決定する。
5)機器複合単価表の機器掛け率セルに採用掛け率を入力する。
6)発注者の参考内訳書をペーパーで使うなら、電卓で縦横計算をし、合計金額をまとめる。
※ エクセルなら、縦横計算は自動でする。[※ 推奨]
続いて、2日目は、原価を読む。
少しややこしいので、とりあえず最低制限価格を知りたい方は、
下記 1)は、さっと目を通すだけで、パスする。
1) 原価は、労務歩掛りで管理する。
つまり、歩掛り掛け率セルの掛け率:1を変える。例えば、0.7に
労務歩掛りの掛け率は、同時施工、同一ルート等を大胆に捉えて、一般材料、機器ごとに決める。
大局的に、大胆に処理しないと、枝葉金額にとらわれて原価が読めなくなる。
2) 一般材料は、入札時に合った四半期版の単価 を採用する。
設計時と発注時に大きな価格変動がある場合は、特に注意を要する。
3) 機器複合単価は、原価計算のため仕入れ単価に置き換える。
3日目は、入札金額を決める。
せんりゃくシートを使う。
自動計算の予定価格予想金額、最低制限価格と読んだ原価
とを照合して、入札金額を決定する。
無理をした赤字受注は、経営を極端に悪化させる。
大局的判断とエィヤァの一括切りとは根本が異なる。
積算チーム
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